残業代がいくらになるかパパッと計算【月想定-残業計算機-】

月の残業代はいくらになる?4つ(+α)の項目を入力するだけで、月の想定残業代が算出できます。
割増率は最低限度に設定されているので基本的にはそのままお使いいただけますが、変更も可能です。割増率の簡単な補足については▼残業代割増率の補足をご参照下さい。

残業代の仕組みや計算方法、割増率の語句の詳細を先に知りたい方は▼そもそも残業代の仕組みとは?をご確認ください。

[最終更新日:]

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月想定残業代の計算

以下必要項目を入力してください。ざっくりと概算で確認したい場合は「基本項目(3箇所)」+「時間外労働(時間)」のみなどでも算出可能です。 ▼残業代割増率の補足

基本項目
基本月給
月平均出勤日数
1日の所定内労働時間 時間
月の見込残業時間と残業代割増率
(1項目のみの入力も可)
時間外労働時間(1時間単位)割増率(%)60時間超の割増率(%)
時間外労働【深夜】:PM10:00 〜 AM5:00時間(1時間単位)割増率(%)60時間超の割増率(%)
法定休日労働時間(1時間単位)割増率(%)
法定休日労働【深夜】:PM10:00 〜 AM5:00時間(1時間単位)割増率(%)
[注1] 全て半角数字で入力してください。(小数の入力可)
[注2] 残業時間について、1時間単位の入力となります。例:1時間30分などで計算する場合は「1.5」と入力。
[注3] このシミュレーションの計算結果は端数が50銭以下の場合は切り捨て、50銭を超える場合は切り上げて1円として計算しています。 [注4] 本ツールはあくまで参考情報としてご利用ください。ご利用に際して生じたいかなる結果についても、制作者および株式会社ファンダフルは責任を負いません。

計算結果
1時間あたりの賃金
(基本項目より)

月想定残業代

残業代をコピーする

残業代計算式:「基本月給」÷「月平均出勤日数」÷「1日の所定内労働時間」×「月の見込残業時間」×「残業代割増率」(項目が複数の場合は残業代を合算)

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割増率の参考として下記の表を参照してください。
対象条件法律で定められている最低割増率
①法定労働時間外(時間外労働)の残業に対する割増率25%以上
②深夜労働(22時〜翌5時)に適用25%以上
③法定休日における労働に適用35%以上
月60時間を超える時間外労働に適用50%以上
時間外労働と深夜労働が重複した場合(①+②)合算適用:50%以上 (時間外+深夜)
法廷休日労働と深夜労働が重複した場合(③+②)合算適用:60%以上 (休日+深夜)
※割増率=〇〇%以上と記載しているのは条件に対応する割増率の下限が〇〇%のため。
※時間外労働:法廷労働時間(1日8時間または週40時間)を超えたときの労働
※法定休日労働:土日祝の意味ではなく、基本的には1週間連続して勤務した場合の7日目の労働
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そもそも残業代の仕組みとは?

残業代には、法律で定められたルールがあります。
「なんとなく定時を過ぎて働くと増えるお金」ではなく、労働時間や働いた時間帯に応じて、明確な計算方法がありますので、しっかり理解しておきましょう。

ここからは、ツールを活用する際に役立つ基礎知識をまとめていますのでご確認ください。

🔸 残業代が発生する条件

日本の労働基準法では、労働時間の上限が原則として

  • 1日で8時間
  • 1週間で40時間

と定められており、この法定労働時間を超えて働いた分は、
時間外労働(残業)とみなされ通常の賃金に加えて割増賃金の支払いが義務付けられています。

この上限は、働く人の健康や生活のバランスを守るために設けられたもので、すべての労働者に適用される基本的なルールです。ただし、業種や職種によっては特例がある場合もありますので、注意が必要です。

🔸 割増賃金の解説

残業や深夜、休日などの特別な時間帯に働いた場合、通常の賃金に上乗せして支払われるものが「割増賃金」です。
これは、働く方の負担に配慮し、一定の補償を目的として、労働基準法で義務付けられている制度です。

労働の内容割増率
時間外労働(法定労働時間を超えた分)25%以上
深夜労働(22:00 〜 5:00)25%以上
法定休日の労働(週1回の休日に働く場合)35%以上
月60時間を超えた時間外労働50%以上
条件が重なる場合
※ 深夜かつ時間外労働、または深夜かつ休日労働など、労働の内容が重なる場合は割増率が加算されます。
時間外労働 + 深夜労働50%以上(25% + 25%)
法定休日労働 + 深夜労働60%以上(35% + 25%)

※法定休日労働には時間外労働の概念がないため、休日労働の35%のみが適用されます(重複しない)
※上記の割増率は法律で定められた最低基準です。企業によってはさらに高く設定されている場合もあります。

💬 用語の説明

■ 時間外労働
1日8時間、週40時間という法定労働時間を超えて働いた時間のこと。企業が労使協定(36協定)を結んでいる場合に限り、一定の範囲で認められます。
■ 深夜労働
午後10時から翌朝5時までの時間帯に働くことを指します。深夜帯は身体への負担が大きいため、別途の割増が必要とされています。
■ 法定休日労働
会社が労働者に与えなければならない週1回の休日に勤務した場合の労働を指します。
この労働には35%以上の割増賃金が発生します。

📌 注意:「法定休日」は「土日」と決まっているわけではありません。
会社が就業規則で定めた休日のうち、法律上必要とされる週1回の休日(通常1日)が「法定休日」となります。
そのため、企業によっては水曜や日曜などが法定休日に設定されていることもあります。

💡 割増率が重なる場合は?

例えば午後10時以降の時間外労働は、
時間外(+25%)+深夜(+25%)=合計50%の割増率で計算されます。

参考:厚生労働省HPより

計算ツールで残業代を計算する ▲

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🔸 残業代の具体的な計算例

■ 例①:午後8時まで残業したケース(深夜なし)

勤務時間:午前9時〜午後6時(休憩1時間)
1時間あたりの賃金:1,500円
この日に午後8時まで残業したとすると

労働の内訳:

  • 所定労働時間:8時間(9:00〜18:00)
  • 時間外労働(割増25%):18:00〜20:00(2時間)

▶ 計算式:

残業代 = 1,500円 × 2時間 × 1.25 = 3,750円

ツールへの入力の仕方:【時間外労働:時間】→「2」(時間)と入力。

👉 この日は、通常の時間外労働2時間分に対して、3,750円の残業代が支払われます。

■ 例②:午後11時30分まで残業したケース(深夜あり)

勤務時間:午前9時〜午後6時(休憩1時間)
1時間あたりの賃金:1,500円
この日は午後11時30分まで残業したとすると

労働の内訳:

  • 所定労働時間:8時間(9:00〜18:00)
  • 時間外労働:18:00〜22:00(4時間/割増25%)
  • 深夜時間外労働:22:00〜23:30(1.5時間/割増50%)

▶ 計算式:

時間外労働   = 1,500円 × 4時間 × 1.25 = 7,500円
深夜時間外労働 = 1,500円 × 1.5時間 × 1.5 = 3,375円
合計残業代   = 7,500円 + 3,375円 = 10,875円

ツールへの入力の仕方:
【時間外労働:時間】→「4」(時間)
【時間外労働(深夜):時間】→「1.5」(時間) と入力。

👉 深夜にかかる時間外労働は、通常の時間外(25%)+深夜(25%)=50%増しで計算されます。

📌 ご注意ください

本ツールは、残業代の概算を確認するための参考としてご利用ください。
実際の支給額は、勤務先の就業規則や契約内容により異なる場合があります。
詳細は、人事・労務担当者や、労働基準監督署・社労士などの専門機関にご相談ください。

計算ツールで残業代を計算する ▲

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